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[映画] モーターサイクル・ダイアリーズ ★★★★★

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凄い映画に出逢ってしまった・・・。
日曜は他にも何本か観る予定だったんだけど、この作品を見て「他の映画を見てる場合じゃない」と思って行くのをやめた。それほどまでにこの映画は衝撃的だった。

「-これは偉業の物語ではない。同じ大志と夢を持った二つの人生がしばし並走した物語である-」

この映画のストーリーは、23歳の医学生エルネストと29歳の生物科学者アルベルトが半年間にわたって1台のバイクで南米を縦断する貧乏旅行を綴ったもの。大作映画のようなハデなアクションやCGがあるわけでも、燃えるようなロマンスが展開するわけでもなく、ただバイクに乗った二人が旅先で様々な人達と出会い、見たり聞いたりしたことを等身大に描いてあるだけだ。

だが、この映画はただのロードムービーではない。バイクにまたがる二人の青年は、長い旅の中で世界の大きさを感じ、いろいろな国における人々の実情に触れながら「人々のために、自分が後の人生でなすべき事とは何か?」ということを考え、世界の中での自分の居場所を見つけていく。映画の観衆はまさに三人目の同行者として彼らの成長の過程に立ち会い、旅の中で彼らに息づいた、後の人生への大いなる道筋を切り開く"魂の覚醒"を共に体験することができるのである。
(書いてて何だが、改めて凄い映画だなぁと思う。)

この南米旅行の数年後にエルネストはキューバに渡ってカストロ(後のキューバ元首)と出会い、共に革命を成功させ「英雄"チェ"ゲバラ」と呼ばれるようになるのだが、映画ではこのような政治的な史実については全く言及されない。そのため、チェ・ゲバラという人物を知っている人も知らない人も関係なく、一人の平凡な青年の物語として映画を楽しむことができる。(僕自身もこの映画を見るまでゲバラを知らなかった)写真↑のエルネスト役の俳優、ガエル・ガルシア・ベルナルもなかなかの好演ぶりで、喘息の発作が起こるシーンでは見てるこっちも息が苦しくなるほどだった。

僕はいま23歳だが、エルネストがこの旅行に出発したのと同じ歳にこの作品に出逢えたことは僕にとってとても幸運なことなのかもしれない。「面白い映画」「感動する映画」は数あるけれど、「人生を変える映画」にはそうそう出会えるもんじゃない。この作品は僕の「人生を変える映画」になりうる作品だと強く感じた。見終わって映画館を一歩出た時、世界が新しく生まれ変わったように感じる、そんな感覚を味わいたい人にはぜひこの映画を見てもらいたい。


Posted by wacky : 23:04

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